日本扔垃圾指南

大家好,这里是大阪大学マルチリンガルプラザ!
不同国家,不同地区有着不一样的垃圾分类方法。在日本,必须根据居住地的规定扔垃圾。这里就日本扔垃圾时的注意事项做一个攻略。希望能对大家的留日生活有所帮助。

目次

1.在日本,生活垃圾有专门的人员定期处理。
a.垃圾需要分类处理 垃圾袋的分类和垃圾分类
b.垃圾需要扔在指定的地点 居住地或者住宅区有专门的垃圾场
c.垃圾需要在指定时间内扔出 不同日期对应不同垃圾
2.关于大型垃圾,其他垃圾的注意事项
a.家具,家电等大件垃圾(粗大ゴミ)
b.需要购买垃圾处理卷(処理券)
c.手机电池或化学电池有专门的回收箱(回収ボックス)
3.住可在自己居住地的主页上确认
・池田市(ごみの収集(出し方・日程表・臨時収集)/池田市)
・吹田市(ごみの出し方(12種分別・収集日)|吹田市公式ウェブサイト)
・豊中市(家庭から出るごみ 豊中市)
・箕面市(ごみの分けかた・出しかた/箕面市)
・茨木市(家庭ごみの分け方・出し方/茨木市)

1.生活垃圾有定期回收

a.扔垃圾的规定

垃圾袋

生活垃圾需要装进当地指定的垃圾袋中(一般要求垃圾袋完全系紧)。居住地不同,所要求的垃圾袋也不一样。一般所要求的垃圾袋可在便利店,超市,药妆店等地购买。

分类

生活垃圾需要分类。有可燃垃圾(燃えるゴミ),不可燃垃圾(燃えないゴミ),塑料垃圾(プラスチック),玻璃瓶・易拉罐(ビン・缶),塑料瓶(ペットボトル),资源垃圾(书・报纸)等。

b.生活垃圾需扔到指定场所

垃圾场

居住地和公寓一般设有垃圾场。为防止垃圾被风吹散,或被乌鸦等动物破坏,需要用垃圾场设置的网,盖子等将垃圾盖住。

c.生活垃圾需在指定时间扔出

具体日期

不同种类的生活垃圾对应不同的日期。有些可以一周扔两次(可燃垃圾),有些两周一次(玻璃瓶等),有些一月扔一次(资源垃圾)。

具体时间

根据居住地不同,规定扔垃圾的时间不一样。需要在居住地规定的时间内扔垃圾。

2.特殊垃圾有特别的规定

a.资源垃圾,根据其种类有详细的规定。

一般来说,资源垃圾中的纸箱,报纸,杂志,广告(チラシ)等纸类垃圾需要去掉标签和胶带,并折好用绳子捆住。这是为了防止纸类垃圾散开。也可以将纸类垃圾装进大型纸袋子里。而资源垃圾中的玻璃瓶,易拉罐,塑料瓶的瓶身,盖子,标签需要分开处理。瓶身需要清洗,晾干,并扔到对应的框内。瓶盖和标签要根据规定处理。

b.家具,家电等大件垃圾,需要花钱处理。

指定垃圾袋装不下的大件垃圾,需要提前一周到三个月去申请处理券(処理券)。处理券的金额是可以随意组合的,并可以在便利店,超市等地购买。

c.干电池(電池)和手机电池(バッテリー·)等危险垃圾,有专门的回收箱(回収ボックス)。

含有危险材料垃圾,一般来说是跟生活垃圾分开处理的。
这时就可以利用居住地设置的回收箱。

3.最快捷的方式是在居住地的主页上确定。

居住地在池田市,吹田市,豊中市的,可在其主页选择自己所需要的语言。①选择在主页的上方的可选语言(言語選択)。②选择主页的垃圾箱图标,并根据指示进行确认。

居住地在箕面市的,选择自己所需要的语言时,①选择(多言語表示)。②跳转到下一页时,选择所需语言。之后,可以看到面向外国人的信息(外国出身者向けの情報一覧),在这里就有扔垃圾指南。

居住地在茨城市的,在主页确认扔垃圾的方法时,①在市役所的主页选择所需语言。②在首页选择 “暮らしの手続き”。③选择“家庭ごみの分け方・出し方” ,“資源物とごみの収集”。

以上就是整理的在日扔垃圾指南啦。祝大家生活愉快!

OUマルチリンガルプラザTA 重久理奈

日本でのゴミの捨て方

こんにちは、OUマルチリンガルプラザTAの重久です。
日常生活で出るゴミの捨て方は国や地域によって大きく違います。日本では、住んでいる場所で決められたルールを守らないと捨てられません。本記事では、日本でゴミを捨てるにあたって注意する点について、概要を述べます。ゴミの種類によって、捨てられる場所や曜日が指定されているので、ぜひ確認してみましょう。本コラムが多くの人のお役に立てば幸いです。

目次

1.日常生活で出るゴミは、地域で定期的に集めてもらう
a.ゴミは決められた方法で出す(ゴミ袋と分別)
b.ゴミは決められた場所に出す(ゴミ捨て場・集積所)
c.ゴミは決められた日時に出す(ゴミ収集の曜日と時間帯)
2.特別なゴミを捨てたい時には、それぞれの決まりに従おう
a.資源ゴミは、種類によって細かい決まりがある
b.家具や家電などの粗大ゴミは、お金と連絡が必要
c.電池やバッテリーなどの危険ゴミは、ぜひ回収ボックスへ
3.住んでいる市の案内やHPを確認してみよう
・池田市(ごみの収集(出し方・日程表・臨時収集)/池田市)
・吹田市(ごみの出し方(12種分別・収集日)|吹田市公式ウェブサイト)
・豊中市(家庭から出るごみ 豊中市)
・箕面市(ごみの分けかた・出しかた/箕面市)
・茨木市(家庭ごみの分け方・出し方/茨木市)

1.日常生活で出るゴミは、地域で定期的に集めてもらう

a.ゴミは決められた方法で出す

ゴミ袋

日常生活で出るゴミは、一枚のビニール袋にまとめて入れ、口を結んで閉じてから捨てます。住んでいる市によっては、どのような袋か決められていることがあります。その町で捨てるのに使えるビニール袋は、コンビニやスーパー、薬局などで買うことができます。

分別

日常生活で出るゴミは、その種類ごとにまとめて捨てます。燃えやすさや、リサイクルできる材料で区別しています。燃えるゴミ、燃えないゴミ、プラスチック、缶・ビン、ペットボトル、紙ゴミなどの種類があります。

b.ゴミは決められた場所に出す

ゴミ捨て場・集積所

日常生活で出るゴミは、住んでいる町やアパート、マンションで決められた場所に捨てます。そのままだと風で散らばったり、猫やカラスに漁られたりしてしまうので、網をかけたり、箱に入れたり、シャッターで覆ったりするように決められていることがあります。

c.ゴミは決められた日時に出す

曜日

日常生活で出るゴミは、種類に応じて、決められた曜日に集められています。ゴミの種類によっては、一週間のうち2回まで捨ててよいことも、二週間に1回、1ヶ月に1回しか出せないこともあります。

時間

日常生活で出るゴミは、一日のうち決められた時間帯に集められています。それより早すぎても遅すぎても捨てられません。

2.特別なゴミを捨てたい時には、それぞれの決まりに従おう

a.資源ゴミは、種類によって細かい決まりがある

リサイクルできる資源ゴミは、種類毎に細かく捨て方が定められていることがあります。一般的に、段ボールやチラシ、新聞・雑誌などの紙ゴミは、シールやテープを剥がしてたたみ、重ねて散らばらないよう紐で括ります。まとめて大きな紙袋に入れて捨てることもできます。缶・ビン、ペットボトルは洗って乾かし、容器とラベル、蓋などを別々に捨てます。それぞれの容器を捨てる専用のカゴが、ゴミ捨て場に用意されていることがあります。

b.家具や家電などの粗大ゴミは、お金と連絡が必要

ビニール袋に入りきらないような大きさのゴミは、回収を申し込んで処分してもらう必要があります。専用のシールを買って、ゴミに貼り付けて捨てます。シールはコンビニやスーパーなどで買うことができます。

c.電池やバッテリー等の危険なゴミは、ぜひ回収ボックスへ

危険な材料が使われているゴミは、いつもの暮らしで出るゴミと一緒に捨てられないことがあります。そういった場合は街中に設置された回収ボックスを使いましょう。

3.住んでいる市の案内やHPを確認してみよう

池田市・吹田市・豊中市に引っ越した/住んでいる皆さんは、まず①市役所のHPで表示できる言語を選びましょう。ページの上の方に「言語選択」の項目があります。次に、②トップページのゴミ箱アイコンから、ゴミ捨ての案内まで辿っていくことができます。

箕面市に引っ越した/住んでいる皆さんは、まず①「多言語表示」の項目をクリックします。②別のページに移ったら、言語を選択します。すると、③言語毎に用意されたページの中に、外国出身者向けの情報一覧がまとまっています。そこにゴミ捨ての仕方についても載っています。

茨木市に引っ越した/住んでいる皆さんは、まず①市役所のHPで表示できる言語を選びましょう。ページの上の方に「言語選択」の項目があります。次に、②トップページの「暮らしの手続き」から、③「家庭ごみの分け方・出し方」や「資源物とごみの収集」の項目を見てみましょう。

それでは、新しい街で暮らす皆さんが快適に過ごせますように!

 

OUマルチリンガルプラザTA 重久理奈

【アカデミックライティング】引用の仕方

 こんにちは、日本語チュータリング担当のTFです。

 みなさんは、レポートや論文を書く際、他人が書いたもの(データや資料、他人の主張)と自分で考えて書いた文章を明確に区別し、それが読み手にもわかるように意識していますか?自分の文章の中で資料や他人の主張を提示する行為を「引用」と言いますが、引用の方法を誤ると、たとえそれが意図的でなくても評価されなくなることがあります。なぜなら、論文やレポートは第三者が後から検証できるように記述する必要があるからです。そのため、これから紹介する引用のルールを守り、正しく引用するようにしてください。

1.引用の目的

 引用は、何のために行うのでしょうか。先ほども説明したように、レポートや論文は他者が検証可能な情報を丁寧に積み重ねて書くものです。ですから、まず、レポートや論文で取り上げている情報が信頼できるものであることを読み手に示す必要があります。また、自身の主張を論証する際に、「このようなデータがあるから」「研究者Aがこのように述べているから」といった表現を用いることで、自分の主張の位置づけを明確にし、説得力のある文章を書くことができます。そのため、引用は単独で用いるのではなく、必ず主張とセットで使用することが重要です。

2.引用のポイント

① 引用の出典(どこで、誰によって、公表されたものか)を明示すること。
② どこからどこまでが引用部分であるかが明確にわかるように記述すること。

3.引用の種類

 引用には、データや資料、他人の主張をそのまま紹介する「直接引用」と、それらの内容を要約して示す「間接引用」の2種類があります。

(a) 直接引用
 直接引用には、さらに2種類の方法があります。引用したい部分が短い場合は、引用部分を「」で囲みます。

〈直接引用(短文)の例〉※出典の示し方は専門分野によって異なります。
「日本の伝統文化は、現代社会においても重要な役割を果たしている。」(山田, 2020)
引用部分が長文の場合は、本文と引用箇所の前後に1行のスペースをあけ、引用部分の行頭を2文字分下げて記述します。

〈直接引用(長文)の例〉※出典の示し方は専門分野によって異なります。
 
 どちらの方法を使用する場合も、元の文章を一字一句変更しないように注意してください。もし引用する元の文章に誤字や脱字があった場合は、勝手に修正せず、ルビを使って「原文ママ」と記載するか、注釈で「原文ママ」と触れ、引用元に誤りがあることを明示するようにしてください。

(b)間接引用
 間接引用の場合、「」などを用いて引用部分を示す必要はありませんが、引用する内容を正確に要約することが必須です。

〈引用元〉※出典の書き方は専門によって異なります。
「都市化が進むと、住民の健康や環境への影響が増加する。しかし、これを解決するためには公共政策や市民の意識改革が不可欠である。」(佐藤, 2021)

〈間接引用の例〉※出典の示し方は専門分野によって異なります。
 佐藤(2021)は、都市化が進むことで住民の健康や環境への負担が大きくなると指摘し、その解決には公共政策の改善や市民の意識改革が重要だと述べている。

4.孫引き

 引用する際の注意として、「孫引き(まごびき)」について紹介します。「孫引き」とは、引用された文献をさらに別の文献で引用することを指しますが、これは避けるべきとされています。そのため、ある文献に引用されている内容を、自分の論文やレポートで引用したい場合は、必ずその引用元にあたって直接引用する必要があります。ただし、元の文献や資料が貴重であり、一般的な閲覧が禁止されているなど、入手が困難な場合には、その事情を注釈で説明した上で、例外的に孫引きを行うことがあります。
 最後に、引用した文献の出典を文末の参考文献または引用文献に必ず明記してください。出典の示し方は専門分野によって異なるため、自分の専門の先行研究を参考にして、適切な形式で記載しましょう。自分で書いた論文やレポートの日本語をチェックしてほしい場合は、ぜひOUマルチリンガルプラザの日本語チュータリングをご利用ください。

参考文献

井上貴翔・田代早矢人・寺山千紗都・諸岡卓真実(2024)『大学生のための論文・レポート作成法-アカデミックライティングの基本を学ぶ-:改訂版』学術図書出版社

人文学研究科言語文化学専攻 小坂 凜

Essay: A Mini-Guide to Learning English Through Movies and Books

Learning English in school can often feel abstract and disconnected from real-life use. That’s how it felt for me—I understood grammar rules but had no chance to use them in meaningful ways, especially with native speakers. When I tried watching English-language movies, I found the accents, slang, and cultural expressions overwhelming. But as a movie buff, I was determined to bridge this gap and truly understand the language. I did not want to limit myself to a scholastic understanding of the language, I wanted to truly immerse myself in the fiction I liked, and become as close as possible to a native speaker. Through trial and error, I discovered a method that not only worked but also made learning fun and rewarding. I went through this in high school and it was truly what I needed in order to bring my language skills to the next level and give me confidence. Here’s how you can follow the same approach:

Step 1: Start with Familiar Content
Choose movies, TV shows, or books you’ve already experienced in your native language. Familiarity with the plot allows you to focus on understanding the language itself instead of getting distracted by trying to follow the story.
For Movies:
Watch the English version with English subtitles. Subtitles help you match spoken words with their written forms, making it easier to understand accents and pronunciation.
Pause and rewind when necessary. Don’t hesitate to replay scenes that have interesting expressions or are particularly difficult to catch.
Keep a notebook for new phrases. Write down words or expressions that catch your attention, along with translations or notes.
For Books and Manga:
Pick material you love, such as manga, novels, or graphic novels, that has been translated into English.
Focus on understanding the context rather than looking up every single unfamiliar word. Let the story guide you and fill in the gaps naturally.

Step 2: Immerse Yourself Through Repetition
Repetition is one of the most effective tools for language acquisition. It reinforces memory and helps you internalize sentence structures and vocabulary.
Re-watch movies multiple times. Each viewing will reveal something new, whether it’s better comprehension of dialogue or nuances in pronunciation.
Review your notes. Go over the phrases and expressions you’ve collected. Read them out loud to practice pronunciation and fluency.
Incorporate what you learn. Use new words and expressions in your daily life, whether in writing or casual conversations.

Step 3: Gradually Remove Support
As you grow more confident, challenge yourself to rely less on subtitles and translations. This step can feel intimidating, but it’s crucial for developing listening skills and natural comprehension.
Watch English movies without subtitles. Start with movies or shows you’ve already seen before, as the familiarity will help you fill in the gaps.
Use subtitles sparingly. If you encounter a particularly tricky scene, allow yourself to check the subtitles briefly, but don’t become reliant on them.

Step 4: Focus on Enjoyment and Emotional Connection
One of the most powerful motivators for learning is genuine enjoyment. When you’re emotionally connected to what you’re engaging with, the process becomes less of a chore and more of a passion.
Choose content you love. Whether it’s your favorite movie genre, a captivating book series, or a beloved manga, make sure it’s something that excites you.
Pay attention to cultural nuances. Casual language, idioms, and slang often reflect cultural context. Understanding these helps you connect with native speakers on a deeper level.
Celebrate the joy of learning. Finding an expression that isn’t taught in school or catching a subtle joke in a movie can be incredibly satisfying.

Step 5: Celebrate Your Progress
Recognize and celebrate how far you’ve come. Progress in language learning can be gradual, but it’s important to acknowledge the milestones you achieve.
Reflect on your growth. Every once in a while, review your notebook of expressions and remember how much you’ve learned since starting.From depending on subtitles to understanding dialogue without them, these small wins add up.
Take pride in your accomplishments. Every word you master and every scene you understand is a step toward fluency.
Why This Method Works
This approach blends passion with practical strategies. By engaging with real-life language through movies, books, and other media, you’re immersing yourself in how English is used naturally—beyond textbooks and grammar exercises.I think the problem with many English learners is the fact that they feel like language learning is an external imposition, something like they have to do in order to get a better job or better grades. Getting rid of that pressure and learning for the sake of emotional connection to fictional material can help learners acquire better and more natural fluency.
(By Martina Bottazo)

研究計画書を書くときのヒント

こんにちは、日本語チュータリング担当TAです。
「大学院に進学するために、研究計画を書いてみたんだけど、これでいいのかな…」と不安に思っている方はいませんか。
研究計画書は、専門ではない人が読んでも、わかるように書くのがコツです。
書いた後に専門外の人にわかりにくいところがないか、確認してもらうのが良いと思いますが、その前に、まず、自分で書いたものをチェックしてみましょう。
【チェックリストのPDFはこちら】
書いた後に、日本語をチェックしてほしいという方は、ぜひOUマルチリンガルプラザの日本語チュータリングを利用してください。

人文学研究科言語文化学専攻 小坂 凜

【アカデミック・スキル】日本語でメールを送る第4回 (全4回)

こんにちは、OUマルチリンガルプラザTAの重久理奈です。

これまで大学・研究生活でよくあるメール作成場面と表現を取り上げてきましたが、今回で最終回です。学会発表に申し込むにあたって必要な、プロポーザルや要旨の確認をお願いするという事例を想定して文例を紹介します。

用件別のメール文例

3. 文書の確認、または作成の依頼
さて、◆◆学研究科◇◇学専攻に在籍している院生の▼▼さんと、指導教員の▲▲先生の登場も最後となりました。今回は、▼▼さんが研究成果を報告するため、学会発表へ応募しようとしています。多くの学会では研究発表に申し込むにあたり、応募段階で審査用のプロポーザルや、プログラムと共に公表される要旨の準備が必須となっています。また、学内でアルバイトやティーチングアシスタント(TA)をするにあたって、提出書類への先生からの確認と署名を要することもあるでしょう。
肩書きや名前を入れ換えれば、ある程度は所属にかかわらず通用する文面になっていますので、ぜひご活用ください。

【学生から先生への打診】
件名:学会発表にあたって要旨の確認のお願い
▲▲先生

お世話になっております。
◆◆学研究科◇◇学専攻の▼▼です。
この度は、これまでの研究成果をまとめて、
★★学会で口頭発表することを考えております。

そこで、お忙しいところ恐縮ですが、
申し込みの前に、本メールへ添付した
要旨の内容に関して、目を通して
コメントいただけないでしょうか。

申し込み期日は202X年Y月Z日となっております。
今から2週間後に控えており、あまり時間がなく
申し訳ありませんが、何卒よろしくお願いいたします。

【先生から学生への返信】
件名:Re:学会発表にあたって要旨の確認のお願い
▼▼さん

メールありがとうございます。
▲▲です。

wordファイルにコメントをつけました。
適宜、取捨選択してください。

せっかくの機会ですから、
広く意見の交換ができるとよいですね。
よろしくお願いいたします。

【学生から先生への返信】
件名:Re:Re:学会発表にあたって要旨の確認のお願い
▲▲先生

ご返信ありがとうございます。
▼▼です。

コメントくださり、ありがとうございます。
ただ一箇所、どうしてよいか悩むところがあり、
少しお時間を頂戴できたらと思いますが、
ご都合はいかがでしょうか。

お手数をおかけし恐縮です。
何卒よろしくお願いいたします。

それでは、本コラムも最後になりましたが、何かと悩みがちなメールの文面の指針となれば嬉しいです。皆さんの研究生活の一助になりますように!

改まった場面での一般的な敬語の使い方についてオススメの本
蒲谷宏(編著)・金東奎 [ほか] (著) 敬語コミュニケーション. 朝倉書店.
→口頭・文面を問わず、多様な場面・状況と話題に応じて、指針が示されています。
→豊中の本館だけでなく、箕面キャンパスの外国学図書館やCJLC図書室にもあります。また、通学しているキャンパスに取り寄せることも可能です。

【アカデミック・スキル】日本語でメールを送る第3回 (全4回)

こんにちは、OUマルチリンガルプラザTAの重久理奈です。

前々回から大学・研究生活でよくあるメール作成場面と表現を取り上げていますが、今回はゼミを欠席したいという事例を想定して文例を紹介します。

用件別のメール文例

2. 欠席・遅刻の連絡
では、前回に引き続き、◆◆学研究科◇◇学専攻に在籍している院生の▼▼さんと指導教員の▲▲先生に登場してもらいましょう。今回は▼▼さんが病気になって、出席が予定されていた▲▲ゼミに参加できなくなってしまった、という状況です。
肩書きや名前を入れ換えれば、ある程度は所属にかかわらず通用する文面になっていますので、ぜひご活用ください。

件名:ゼミ発表の欠席
▲▲先生

お世話になっております。
◆◆学研究科◇◇学専攻、
★★学演習を受講しております、▼▼です。
この度は標記の件で連絡いたしました。

インフルエンザにかかってしまったため、
A月B日の、C曜D限のゼミを欠席させてください。

つきましては、大変申し訳ありませんが、
予定されていた発表を担当できません。
次回の出席時に振り替え可能な日について
相談させていただけないでしょうか。

何卒よろしくお願いいたします。

先にやっておくとよい準備
SafariやChrome、Edgeなどの検索エンジンで、教育・研究機関のドメイン「ac.jp」と「メールの書き方」等をキーワードにして、メールの書き方を案内した別の学校のサイトを探してみましょう。復習になると同時に、本コラムとは違った状況や文例も確認できて、きっと参考になるはずです。

次回は「発表要旨の確認依頼」を取り上げます。

【アカデミック・スキル】日本語でメールを送る第2回 (全4回)

こんにちは、OUマルチリンガルプラザTAの重久理奈です。

前回から大学・研究生活でよくあるメール作成場面と表現を取り上げていますが、今回は指導教員に相談事があるという事例を想定して文例を紹介します。

用件別のメール文例

1. アポイントメントの日程調整
では、◆◆学研究科◇◇学専攻に在籍している院生の▼▼さんが、指導教員の▲▲先生に相談したいという状況を想定してみましょう。例に挙げた◇◇学専攻では、年度始めと年度終わりに研究計画書と進捗報告書の提出が求められます。そうでなくとも、レポートや学位論文のテーマを決めたり調査・執筆を進めたりするにあたって、先生や先輩からの意見を仰ぎたいことがあろうかと思います。
肩書きや名前を入れ換えれば、ある程度は所属にかかわらず通用する文面になっていますので、ぜひご活用ください。

【学生から先生への打診】
件名:研究計画についてのご相談
▲▲先生

お世話になっております。
◆◆学研究科◇◇学専攻の▼▼です。
この度は標記の件で連絡いたしました。

今後の研究計画についてご相談したく
お時間を頂戴できたらと思うのですが、
差し当たってこの1〜2週間のご都合はいかがでしょうか。

お手間をとらせてしまい申し訳ありませんが、
何卒よろしくお願いいたします。

【先生から学生への返信】
件名:Re:面談のアポイントメントのお願い
▼▼さん

メールありがとうございます。
▲▲です。

来週ですと、シラバス記載のオフィスアワーの他に
下記の時間帯に対応可能です。
火曜日11:00~13:00
金曜日15:00~16:00

都合の良い時間をお知らせください。
よろしくお願いいたします。

【学生から先生への返信】
件名:Re: 面談のアポイントメントのお願い
▲▲先生

ご返信ありがとうございます。
▼▼です。

では、金曜日15:00~16:00に
研究室へ伺います。

何卒よろしくお願いいたします。

次回は「欠席連絡」を取り上げます。

【アカデミック・スキル】日本語でメールを送る 第1回 (全4回)

こんにちは、OUマルチリンガルプラザTAの重久理奈です。

今回から4回にわたって、大学・研究生活でよくあるメール作成場面と表現を取り上げます。例えば、指導教員に相談事がある(第2回)、ゼミを欠席したい(第3回)、学会発表の要旨をチェックして欲しい(第4回)という想定で、そのまま使えるメールの文例を紹介していきます。
こうした、特にお願いする相手に負荷がかかる状況で、相手のことを考えどのような文面に整えればよいかは、案外ネイティブスピーカーでも迷うものです。本記事では次の3回の内容と、メールを送る相手に配慮するにあたって気にかけるべき点について、概要を述べます。本コラムが多くの人のお役に立てば幸いです。

よくある用件(=メールを送る目的)
大学で研究生活を送っていると、しばしば以下のような事態に直面します。

 ・アポイントメントの日程調整(指導教員や留学生チューターとの面談など)
 ・欠席・遅刻の連絡(授業・ゼミなど)
 ・文書の確認、または作成の依頼(研究計画書・発表要旨・推薦状など)

日時や場所などが重要となる案件、相手の都合を考慮しなければならない状況では、いつ何を伝え合ったかの記録を後から確認できるようにするのがよいでしょう。こうした場合は形に残らない口頭や短いチャットよりも、まとまった分量のある書面でやりとりした方が便利です。ぜひ、メールを活用してみてください。

気をつけること①: メールの書式
では、始めにメールを構成する基本事項を確認しましょう。何を書くとよいのかは、次の通りです。

 ・件名
 ・宛て名
 ・挨拶
 ・名乗り
 ・用件の提示
 ・本題
 ・挨拶
 ・署名

おおよそ、これらの項目が揃っているとメールを送る相手に、簡潔に用件が伝わります。

気をつけること②: 敬語・相手への配慮表現
続いて、他者を頼るような用件での情報伝達の場合、関係を損ねず円滑に進めるためには、どのように書けばよいのでしょうか。一般に日本語のメールで考慮した方がよいとされるのは、以下のような点です。

 ・立場の上下(メールの送り先は、先生・先輩・友達ですか?)
 ・面識の有無(メールの相手とは初対面ですか?)
 ・内容の軽重(相手の負担・負荷になる内容ですか?)

これら3つの要素は連動しています。まず、自分よりも社会的な立場が上の人にメールを出す場合は、いわゆる尊敬語(e.g. お~になる、~してくださる)・謙譲語(e.g. お~する、~していただく)・丁寧語(e.g. ~です/ます)といった敬語の使用が望ましいとされています。次に、その人が初めてメールを送る、特に親しくない人であれば、なおさら文面に工夫が必要です。一方、たとえ相手の立場が上であっても、顔見知りで交流がある人なら、ある程度は先に紹介した書式を省略しても問題ないケースもあります。最後に、どれほど気心が知れていても、負担を生じさせるような内容であれば相手の意思を尊重して伺う(e.g. ~していただけますか、ご検討くださると幸いです)、負荷の軽減のために相手の事情を考慮した一言を添える(e.g. お手数をおかけし、誠に申し訳ありませんが……)、等の対処が必要です。どれか1つの要素で判断がつくわけでも、表現に絶対的な組み合わせがあるわけでもありません。

先にやっておくとよい準備
一度、ぜひ自分が使っているメールソフト・アプリの署名の設定を確認してみましょう! 阪大アドレスのOutlookや、よく使われているGmail等でも署名を登録しておくことができます。

次回からは個別の場面に沿って、具体的なメールの文例を見ていきます。次回は「アポイントメントのお願い」です。

JLPT(N3)を知ろう!ワークショップ

JLPT(日本語能力試験)のN3を受験しようと考えている方、初級レベルの日本語を学んだ人向けのワークショップです。

日時:2024年10月17日(木)、31日(木)、11月14日(木)、28日(木)昼休み(12:10-13:00)全4回
場所:豊中キャンパス OUマルチリンガルプラザ(サイバーメディアセンター4階)対面開催

ポスターはこちら