
TAさんによる言語学習についてのコラムの第19弾を追加しました。言語文化研究科D1の太田真実さんによる「留学を通して考える2-教室外での学び-」です
TAさんによる言語学習についてのコラムの第19弾を追加しました。言語文化研究科D1の太田真実さんによる「留学を通して考える2-教室外での学び-」です
TAさんによる言語学習についてのコラムの第18弾を追加しました。言語文化研究科D1の太田真実さんによる留学を通して考える1-教室内での学び-
留学を通して考える1・2を通して、私が留学中にどのような学びを経験してきたのか、教室内外での学びに分けて考えてきた。今回のコラムでは、留学中の言語習得以外において、私自身がどう変化し成長してきたのかについて紹介する。
私が留学を通して、最も成長したと実感する点は、物事に対してより積極的に取り組み、自分の意見を述べることができるようになったことである。留学中、私は何人かの先生から、日本から来た学生はやや内向的な学生が多く、あまり自身の意見を発言しないと聞いたことがある。たしかに欧米の学生と比べると、日本からの学生は静かな方に属するのだろうかと疑問に思ったこともある。ただ、私はこの言葉があまり好きではなかった。授業を真面目に聞いていても、発言をしないことで意見がない学生と見られていると感じたためである。その頃からか、私は授業中に頷くことより、自身の言葉で発言しようと努力するようになった。発言した内容に語彙や文法の間違いがあったかもしれないが、自分の言葉で自分の意見を伝えることに意味があると感じた。
これは、主に教室内で感じたことではあるが、教室外でも例外ではなかった。中国人ルームメイトともめ事が起こった時も、私はきちんと自分の言葉で自分の気持ちを伝えようとし、気まずさから逃げようとはしなかった。2人1室の共同生活とはいえ、共有スペースを除けば、各々の部屋があることから、必要最低限の関わりで生活することも可能だったからだ。しかし、私は一生に一度きりであろう留学先でのルームメイトとは良好な関係を築きたいと思った。そのため、共同生活をする上で改善された方が良い思うことは相談し、一緒に考えていく姿勢をとっていた。留学を終え、5年が経った現在も、当時のルームメイトとは連絡を取っており、留学中の思い出話をする仲である。
この他に留学を通して成長した点は、時間を有効に使いながら、挑戦してみたいと思うことは全て行動に移していたことである。留学中は、自分が受講していた授業の他に、北京大学の学部生の授業を聴講したこともある。単位とは関係ないが、学部生の授業も聞いてみたいと思い、挑戦してみたのである。内容理解に追いつけず、途中で諦めてしまったが、今思い返しても良い挑戦だったと感じている。また、長期休暇に入れば、飛行機、バス、高鉄(日本でいう新幹線)などに乗り少し遠くまで旅に出かけた。旅先では、それまで知らなかった中国の新しい一面を見ることができ、新しいものに出会う度に私はワクワクしていた。言語の面においても、中国はとても広く、北京から一歩外へ出ると、今まで聞いたことのない中国語を耳にすることがよくあった。私が旅した中でも、貴州省で話される方言は、全く理解することができなかったことを覚えている。書き言葉は同じなのだが、発音の仕方が異なり、これは本当に中国語なのかとびっくりした。
留学という限られた時間の中で、どれほどのことを学び吸収するかは、全部自分自身に委ねられていることに何度か気づいたことがある。時間をどのように使い、学びにつなげていくのかは留学中の最も大きな課題であるかもしれない。留学を通して、私は言語の学びとともに、私自身が大きく成長することができた。自分の意見をきちんと発言することや、相手と良好な関係を築くこと、また時間を有効的に活用することも学んだ。留学を終え、現在は中国語のインプット、アウトプットともに減少した。現地で身に付けた中国語を忘れないように、今後は言語能力の維持と向上を目標に中国語の勉強を続けていきたい。
(太田真実)
前回のコラムでは、教室内における学びを紹介した。今回のコラムでは、教室外における学びについて紹介する。
留学を通して、私の中国語が伸びた、あるいはその成長を実感したのは教室外がほとんどであった。私は2人1室の寮で生活しており、一緒に寮生活をしていた中国人ルームメイトをはじめ、クラスメイト、寮の舎監、タクシーの運転手などとの会話を通してよりリアルな中国語を身に付けようと努力した。わざわざ話すような場面でなくても、何かを言うことに意味を見出し、かれらとコミュニケーションを取ろうとした。何もしなくても中国語のインプットが多いことから、どれほどアウトプットができるかに重点を置いていたのかもしれない。中国人ルームメイトは、最も身近にいる中国語母語話者であり、私は彼女に私の中国語に間違いがあれば随時教えてほしいと言っていた。映画を見に行ったり、料理を作ったり、カラオケに行ったりととても充実していた。映画を見終わったら、内容や感想を言い合うこと、料理の作り方を説明しながら味について述べ合うこと、教えてもらった中国語の歌を歌ってみることなど、とても些細なことのようだが、このような積み重ねが中国語の成長につながったと考える。
また、中国人ルームメイトの他に、私には2人のランゲージパートナーがいた。かれらは日本語や日本の文化に興味があり、私たちは互いの母語や文化について教え合った。カフェでのお喋りや、博物館、美術館などに出かけ、自然な中国語を身に付けたといえる。かれらとの交流を通して、中国の食文化やコミュニケーションの在り方についても自然と学ぶことができた。ルームメイトと異なり、ランゲージパートナーは日本語が話せたことから、理解ができない時は、日本語での説明をお願いすることもあった。
この他に、教室外での学びとして私が実践していたことは、今後使えそうだと思った表現を携帯にメモしていたことである。中国語母語話者との会話や、ドラマの中で使われている表現で、今後使ってみたいと思う表現は、どのようなシチュエーションだったのかも補足で書き添えながら、メモを取っていた。また、毎日実践することはできなかったが、楽しいことがあった日や、旅行に出かけた日は中国語で日記を付けていた。その日感じたことを自分の字で書き記しておくことは、何気ない毎日を過ごす上で非常に重要であり、現在もその日記を通して過去を振り返ることができる。
中国人ルームメイトやランゲージパートナーの支えがあったとはいえ、中国での生活が全て順調で、言語に関する困難がなかった訳ではない。かれらは私が日本から来た留学生であることを知っている。しかし、寮の外へ出ると、周りの人々は私がどこから来たかは外見上では判断できない。タクシーの運転手と会話することがよくあったのだが、私はかれらが話す中国語が理解できないこともあった。かれらが話す中国語はリスニング教材で流れるような分かりやすい発音ではなく、とても早く、方言が混じっていることもあったからだ。そのような時は、「もう一度ゆっくり言ってもらえますか?」といい、理解しようと努力した。ただ、独り言のように政治や経済のことを話す運転手も少なくなく、全てを理解することは諦めて、うんうんと聞いていたこともある。「分からない」ことを全て知ろうとすることは難しいが、だからといい、耳を閉ざすのではなく、「分からない」ことを客観視しながら、言語能力向上のために何ができるのかを探していく必要があると感じた。
留学先でのあらゆる活動が言語習得と密接に関係していたといえる。スーパーで食材を買う時、宅配ピザを受け取る時、寮の部屋の電気が切れて事務局に問い合わせる時など、すべての活動が中国語習得につながっていた。これらの活動は、言語習得という面以外でも、私を大きく成長させたといえる。次回のコラムでは、留学を通して私自身にどのような変化・成長があったのか、言語以外の面から考えてみることにする。
大学2年生の秋から3年生の夏にかけて、学部のプログラムの一環により、中国の北京大学に留学した。留学そのものに対して大きな期待を膨らませており、不安は一切なかった。今まで学んできた中国語がどれほど通じるのか、早く試してみたい気持ちでいっぱいだったからだ(これまでの中国語学習についてはこちら)。中国での言語学習を振り返ると、大きく2つに分けることができる。一つは、教室内での学びであり、もう一つは教室外での学びである。日本での環境と異なり、インプットされる言語が全て中国語だったため、全ての活動が言語習得につながったといえる。今回のコラムでは、一つ目の教室内の学びについて主に授業内容と言語能力評価について紹介することにする。
私が留学した北京大学には、「对外汉语学院(対外漢語学院)」と呼ばれる留学生のためのコースが設けられている。全世界から中国語を学びたいと思う学生が集まり、授業はレベル別に実施される。そこでは、読解や会話(リスニング)などの必須科目と選択科目を選ぶ必要があった。必須科目であった会話の授業では、主にディスカッションやディベートが行われ、その他パワーポイントを使いながら口頭発表をする機会もあった。また、映画やドラマのセリフを暗記し、2人ペアで演技をするという課題も与えられた。会話の授業は、日常的な語彙を身に付け、実践に移すことを手助けしてくれる場であったと考える。アウトプットが非常に多く、新出単語が徐々に自分の単語になるのを感じることのできた授業であった。
選択科目の中で私が最も印象に残っているのは、「古代汉语(古代漢語)」の授業である。中学・高校の頃に漢文の授業を受けていたことから、馴染みのある授業だといえるが、漢字の読み方や意味に多々躓いた。また、時代背景を理解していないと、漢文の内容も理解できないことが多く、この授業は私が受講した授業の中で最も難易度が高かったといえる。予習に時間をかけたり、2人1室で一緒に寮生活をしていた中国人ルームメイトにどういう意味か聞いたりしながら、やっとのことで授業内容についていくことができた。
留学前の私の中国語は、簡単な聞き取りができて、やりとりができる程度だった。作文の授業で中国語を書くこともあったが、それらはごく簡単なものに過ぎなかった(CEFRのB1レベル )。留学を経て、私の中国語は、「聞く・読む・話す・書く」の4技能とも上達した。その中で最も成長したのは話すことであり、その次は書くことだと感じている。話すことにおいては、簡単な会話以外にも、出来事や本の内容なども説明できるようになった。また、パワーポイントを使いながら人前で発表するプレゼン力も身についた。書くことにおいては、私が使える語彙力が増えたことから、単文ではなく複文で、文と文の繋ぎもよりスムーズに書けるようになったと思う(CEFRのC1レベル )。
日本で中国語を学んでいた頃は、会話の授業を除き、基本的には日本語で説明が行われていた。しかし、留学中は、どの授業も全て中国語で進行され、新しい学習内容を中国語できちんと理解する力も身についたと感じる。これまで、教室内での学びを授業内容と言語能力評価を中心に述べてきたが、留学は教室外での学びも非常に重要であり、次回のコラムでは、教室外での学びについて詳しく述べることにする。
参考資料
「CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)」
(太田真実)
TAさんによる言語学習についてのコラムの第16弾を追加しました。言語文化研究科D2の張碩さんによる、可以通过自学获得的“实境英语”—尽在CNN10です
TAさんによる言語学習についてのコラムの第16弾を追加しました。言語文化研究科D2の張碩さんによる、与日语邂逅的暑期之末です。
TAさんによる言語学習についてのコラムの第15弾を追加しました。言語文化研究科D2の張碩さんによる、有趣又高效的英语学习频道です。
1.学习内容
充分利用“OU Multilingual plaza”中所介绍的CNN10news进行听力训练。
2.学习过程
【学习目标】:
截止目前,我已经学习英语10几年了,但是对我来说,听力依旧是在英语学习过程中难以翻越的一座大山。特别是在收听英语新闻的时候,会发现自己无法听懂及准确把握很多信息。这次,我以托业听力450分定为目标,希望通过自己的努力,切实提高自己的英语听力能力。
【学习方法】:
想要提高听力水平,听写练习是非常重要的一环。CNN10是一个涵盖各种各样听力教材,并完全可以用来自学的网站,所以此次我选择了它作为我的练习材料。
CNN10(旧名CNN students news)是一个面向学生群体,单词难易度适中,比起平常的CNN新闻用词更为简洁易懂的新闻节目。而且在CNN10这个网站上,你可以调出视频的字幕,还可以调节播放速度(0.25倍至2倍),是习惯英语的节奏和速度,以及练习日常英语听力最好的选择。
这次我的具体任务是,以对新闻内容的理解达到八成为目标,使用CNN10的新闻材料进行反复的听力练习。
①首先,完整听新闻两遍。在此过程中,我大概只能听懂新闻的一半内容。具体来说的话,大概只能听懂新闻是围绕什么主题,以及事件发生的时间和地点这些信息。至于事件发生的背景和原因,我一概无法听懂。
②接下来,我会打开字幕,一边看字幕一边把之前听不懂的地方仔仔细细听几遍,并分析之前听不懂这些信息的原因。经过思考,我得出以下三点原因:a)单词量不足,b)对于英语某些特有发音的不熟悉,c)对于文脉和背景的了解不足。
③对于以上原因所造成的听力水平低下,我做了一些改善措施:一边对照字幕,一边对不懂的单词(比如:positive diagnosis”,“fascist”)进行记忆。此外,对于一些英语的吞音,连音,我认为是在短期内很难解决的,需要长期的训练,以后我也会对这一点,做一些针对性的练习。
④最后,我会关闭字幕,再看一遍新闻,并在仔细看完新闻后,做一个简述新闻的练习。
遵循新闻5W1H(What, Who, When, Where,Why, How)的形式,用自己的话将新闻的大意概括出来。
通过以上的听力练习,我欣喜地发现我对当天新闻((2020/05/29))内容的理解已经能达到8成左右了。
【复习】:
人是健忘的生物,因此复习对语言的学习尤为重要。为了让自己不要将之前的学习内容完全抛诸脑后,我会在第二周的同一天对新闻的内容进行复习。详细来说,我会先关闭新闻字幕看一遍新闻,与此同时,也对自己对上周学习的单词和新闻的内容还残存多少记忆,进行一个自测。之后,对于已经忘记了的内容,打开字幕,做一个记忆巩固练习。同时,我也会看着字幕进行跟读训练。完成以上的步骤后,我会像上周一样,用英语对新闻做一个简单的复述。
3.今后的课题
①注意力不集中
收听CNN10的时候,如果遇到自己不熟悉领域的新闻时(比如:科技新闻,体育新闻等),我的注意力会分散掉,只能浪费时间反复观看同一段内容。今后,我要多了解各类新闻背景知识,并在练习的时候给自己设定练习时长,创造适度有紧张感的环境,以此提高自己的专注力,进而提高自己的听力水平。
②难度过高
以我目前的英语水平来说,用英语对新闻内容进行复述,还是十分困难的。在今后的练习中,我计划先用自己的母语或是日语进行复述,随着能力的提高,慢慢转换为英语的复述练习。
从现在开始,我将以1-2个月为一个周期,进行以上的听力训练,并对训练的结果进行检证。
CNN10的网址如下,大家如果有时间的话,不妨也像我一样,制定一个属于自己的学习计划吧!
↓
URL:https://edition.cnn.com/cnn10
(張碩)
“你为什么会选择来日本留学呢?”自从我来日本后,关于这个问题,我已经被问过很多次了。每当被问到的时候,我总是会如实的回答“在中学时代,我第一次看了日剧。从那个时候开始,我就萌发在日本生活看一看的想法了”。
15岁那年的暑期之末,在家闲散度日的我偶然看到了电视中正在播放的日剧《一公升的眼泪》。被剧里悲伤的剧情所打动的我,一边看一边止不住的掉眼泪。“如果会日语的话,大概对这部剧会有更深的理解吧。”我不禁的想。抱着这样的热情和想法,我踏上了自学日语的道路。
进入高中以后,课业日渐繁重。我的日语学习也停留在了只了解记住五十音的程度。但是在闲暇时,看着中文字幕追日剧,对那时的我来说是最快乐的事情了。
那个时候,虽然必须看着中文字幕才能理解剧中对话,但我完全不知疲倦地,把喜欢的日语歌词和剧中台词认认真真抄在本子上暗暗背诵。其中,我最喜欢的日剧《悠长假期》里,男主角濑名有这样的一句台词:“在自己什么都做不好的时候,就当作这是上天赐给自己的一个长假。不要勉强,不要焦虑,也不用做无谓的努力,将身心付诸于自然”,无论何时听到,焦躁的心情都会得到缓解。就这样,从日剧入门的我,又喜欢上了日语歌,日本小说……,日语就像我的朋友一样,陪我度过了每个充实繁忙的日子。
时荏苒而不留,经过高中三年的努力,我考上了家附近的一所大学。一直崇拜记者的我选择了新闻学专业。和被高考压力笼罩着的高中不同,大学是一个自由的天地。因此在大学,我除了学习本专业的知识以外,也有充足的时间去学习日语。那个时候,我每天晚上守着电脑追日剧,听日语歌,渐渐的,我想去日本留学,想试试在日本生活,想去日剧里主人公生活的地方看看,想去昭和风的咖啡厅喝咖啡,这些想法都渐渐强烈并鲜活起来。为了达成这些目的,我参加了日语能力考试2级的测试,但是很遗憾的以6分之差,没能通过及格线。虽然心情有些沮丧,但我冷静的回顾了自己的日语学习历程,才发觉自己虽然喜欢日语,但却从没认认真真的地系统地学习过日语。在反省了自己在日语学习中所犯的错误后,我给自己制定了一个学习日语的计划,并打算在一年后再次挑战日语能力考试。首先,我报了网课,踏踏实实的从词汇和语法这些基础开始学起。然后,我会频繁阅读日语新闻,在提高自己的阅读能力的同时,也加深了对日本文化和日本时事的了解。此外,为了学习地道的日语,除了观看日剧以外,我还会去日语系“蹭”外教课,也因此结识了一位日语系的朋友,在日语学习上得到了她的不少帮助。
通过通过朋友的帮助和自身的勤奋努力,我终于通过了日语考试。因为本身对日语学习抱有着极大的热情,所以熬夜背诵日语单词和语法,把一篇日语新闻翻来覆去听个几十遍这些事情,对我来说并没有那么痛苦。
大学一毕业,我就顺利的来到了日本留学,现在算算,已经在日本生活7年了。但是我对日剧,日本小说和音乐的热情却一直没有退却。而且,非常幸运的是,我当时在日语外教课上结交的日语系的朋友,也一直留在日本。我们经常会约着一起吃饭,一起看演唱会,她就像日语一样,一直陪伴在我身边。
那个宅在家里,不厌其烦追剧的暑假,我应该一辈子都忘不了吧。
(張碩)