本記事では、日本語能力試験N3(以下、N3)に向けた勉強の仕方を紹介します。N3に合格すると履歴書でアピールポイントになるなど、就職や進学といった場面で将来の選択肢を広げるのに役立ちます。それだけに、思い立って気軽に受験できるような難易度ではないので、ある程度の時間をかけた試験対策が必要です。ぜひ、しっかり準備をしてから臨みましょう。なお、このコラムには英語版もあります。多くの人のお役に立てば幸いです。
目次
- 試験に向けた勉強の仕方
- まず語彙を増やしましょう
- 次に過去問を通しで実施、ペース配分と苦手を把握
- 苦手な範囲を重点的に特訓
- 試験日から逆算して余裕ある試験対策を!
- まとめ
- 公式ウェブサイトから例題を見てみましょう
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試験に向けた勉強の仕方
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まず語彙を増やしましょう
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N5からN3の各レベルで、知っていて使えるよう求められる漢字と語彙の総目安量は、それぞれ次のようになっています。
漢字:N5 100 N4 300 N3 600
語彙:N5: 800 N4: 1500 N3: 3000
この表からは、N3に合格するにはN4までに覚えた漢字・語彙の量を倍にする必要がある、ということが分かります。そこで、例えばスマートフォンに専用アプリケーションを入れておけば、大学やアルバイト先へ移動する間にも、少しずつ勉強することができます。急に多くの漢字や語彙を覚えるのは難しいので、空いた時間を活用するとよいでしょう。
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次に過去問を通しで実施、ペース配分と苦手を把握
漢字や語彙を増やすスキマ学習とは別に、始めに一度、1回分の過去問題を解くとよいでしょう。実際の試験で、どの科目にどれほど時間がかけられるか、反対に今の自分がどれくらい問題を解くのにかかっているか、そのズレを知って対策することが、受験勉強の第一歩です。試験の問題数が多いので、まずペース配分をつかみ、最終的に問題を解く速度を上げることを目標にします。
N3は①言語知識(文字・語彙)が30分、②言語知識(文法)・読解が70分、③聴解が40分の計3科目、全140分の構成です。それぞれの科目毎に、下回ると不合格になる基準点があります。どの科目も満遍なく得点できるようになりましょう。
①の文字・語彙問題と②の文法問題は、なるべく短時間で解答し、後で読解問題に集中できるようにしたいところです。また、見直しのためにも、余裕をもって解けるようになるのが理想と思われます。では、具体的に②の読解問題を解くにあたって、何分くらいが目安になるでしょうか? 問題集などには、各設問の制限時間が書かれていることがあります。それらを元にすると、以下のようなことが言えそうです。参考にしてみてください。
読解問題の詳細な時間配分:
・問題数の少ない短文読解:1問あたり1~2分
・問題数の多めの長文読解:1問あたり3~5分
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苦手な範囲を重点的に特訓
一通り過去問題を解いてみると、理解または時間が追いついていないなど、きっと受験に向けた課題が見えてくると思われます。人によって苦手な範囲は違うはずです。不得意な科目に合わせた対策ドリルを活用して、繰り返し練習してみてください。
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試験日から逆算して余裕ある試験対策を!
以上の勉強方法をどう実践するかは、試験までの期間によっても変わります。自分が受験する日程を踏まえて、進捗を管理しましょう。例えば、「総まとめ」シリーズなどの試験対策本は、毎日見開き1ページやるだけでも、2ヶ月くらいで終わります。図書館やマルチリンガルプラザにも所蔵されているので、一度、本の中身を確認し、自分が学習を進められるペースを考えてみてください。対策本は科目毎に刊行されているので、計画的に行うのがオススメです。
あるいは、実際に過去問を解いて現状の理解度を顧みて、改めて夏と冬のどちらにテストを受けるか見直してみるのもいいでしょう。
まとめ
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アプリを活用して、スキマ時間に漢字や語彙の勉強を進めるのがオススメです!
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漢字や語彙が分かるようになってきたら、文法や読解、聴解の練習も始めましょう! 時間配分と苦手範囲を知るには、過去問が使えます。
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「総まとめ」シリーズなどの試験対策本は、一日につき2ページずつ進めれば、およそ6~8週間で終わります。科目毎に本が用意されているので、図書館やマルチリンガルプラザを利用して、計画的に学習しましょう!
