日本語能力試験対策 その4:読解(全4回)

本コラムはワークショップで使用したふりがな付きスライドを基に書かれたものです。ワークショップでは、英語による補足もありましたが、JLPTのN3を受験する人が読む場合は難しい漢字もあります。AI翻訳などを使って読んでみてください。

こんにちは、日本語イベント担当のTAです。

今回はJLPT N3の読解部分について説明したいと思います。N3の読解試験では、文章の内容理解と情報の抽出能力が試されます。問題の種類は主に以下の通りです:

問題種類とその特徴

  1. 内容理解問題(短文、中文、長文)
    • 記事や対話文を読み、内容に基づいた質問に答えるタイプです。
  2. 情報検索問題
    • 短い文章や広告、案内から特定の情報を探し出す問題です。

対策法

内容理解問題に対する対策

  • 長文読解の練習: 定期的にニュース記事や短いエッセイを読むことで、幅広いトピックに慣れ親しむことが大切です。特に、主旨をつかむ練習を重ねることが効果的です。
  • 要約スキルの強化: 読んだ内容を自分の言葉で簡潔に要約する練習をしましょう。これにより、重要な情報の抽出能力が向上します。

情報検索問題に対する対策

  • スキャニング技術の向上: 文章から必要な情報を迅速に見つけ出す訓練をします。日々の学習で、メニューやスケジュール表などの実用的な文書を使って練習しましょう。

日常からの練習

  • 定期的な読書: 特に小説や専門書ではなく、日本の新聞や雑誌を読むことで、現代の表現や用語に触れることができます。
  • 語彙力の強化: 日常会話やビジネスシーンで頻繁に使用される語彙に焦点を当て、積極的に覚えることが重要です。語彙力が増すと、読解速度と理解度が向上します。
  • 模擬試験の実施:読解問題は一定の時間内で情報の収集・理解を試す試験ですので、規定時間で実際に問題を模擬練習することも大切です。定期的に模擬試験を練習し、自分のリーディングスピードを確認したり、読解問題を解くスキルを把握したりすることができると思います。

これらの対策を実施することで、N3読解試験における様々な問題に効果的に対応できるようになります。日々の学習と実践を通じて、読解力を着実に高めていきましょう。

これまでにJLPT N3の語彙・文法・聴解・読解という4つの部分について解説しましたが、皆さんの受験対策に役立てば幸いです。試験問題や対策法への理解はもちろん重要ですが、自分に適する計画を立ち、それに沿って日々の練習の積み重ねは最も不可欠だと思います。これらの対策法を日々の練習に生かしていただいて、N3試験で良い結果を収めることを願っております。

以上がN3対策の読解部分の紹介でした。他の回では、語彙、文法、聴解の対策を紹介しています。ぜひ合わせて活用してみてください。

これまでのコラム:

https://plaza.cme.osaka-u.ac.jp/2025/06/06/eesay19/ ‎

https://plaza.cme.osaka-u.ac.jp/2025/06/06/eesay20/ ‎

https://plaza.cme.osaka-u.ac.jp/2025/06/06/eesay21/ ‎