Self-Access Learning Center(SALC)という施設をみなさんはご存じですか。
学習者の自律的な学びを支援するための施設です。
外国語学習を支援するSALCには
・学習リソース(教材や資料など)
・個別学習エリア
・グループワーク用エリア
・学習支援デスク
・アドバイジング・サービス
・ライティングや発音など特定のスキルを上達させるための専門家によるサポート
・学習法などについてのワークショップや催しのプログラム
・学習者ができるだけ自然な環境で目標言語を使えるような機会
・学習共同体を形成する場
などが提供されていると言われています。
大阪大学のSALC「OUマルチリンガルプラザ」は、25言語が学べる多言語・多文化な場を目指しており、まだ規模は小さいものの、来所者のみなさんの様子や活動に合わせて、提供する内容を充実させていきたいと考えています。
しかし、2020年春予定だったオープンは、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大防止のため延期となっています。今は時期を待つのみですが、世界中が向き合っているこの状況は、言語学習の目的や意味を改めて考える機会とも言えるかもしれません。
例えば、母語以外の言語ができると、その言語が使われている地域で、どのように捉えられているのか、どのように報道されているかを知ることができます。より多くの情報が得られると、情報が必要な人に繋ぐことが可能になります。また、ある外国語を日本語に訳すと「活動」に翻訳される、という用語も、言語や国によって使われ方や指している事柄が異なる場合があるのではないでしょうか。
今の状況が収まり、オープンできる日が来たら、来所者のみなさんとこのようなこともお話したいと考えています。(Sei)